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カラオケスナック セブン の日記

夢のまた夢

2012.07.15

今日は7月15日、カレンダーを見て「もう7月15日か・・」と呟く私。たまにカレンダーで日付を確認すると「もう○月○日か・・・」と月日が過ぎる速さに嘆息をもらしてしまいます。でも、もし過ぎ去った月日を遡ることが出来たなら私は一体、どんな風に時間を使いながら生活していくのかなぁ~と考えてみました。タイムマシンに乗って過去へ・・・バック・トゥ・ザ・フューチャー

博士(通称ドク) 「座席の目の前にあろコントロールパネルは見えるかね?」 
「はい、確認できました博士、準備はOKよ♪」
博士 「それでは君の家の炊飯ジャーの炊きあがり予約の設定と同じ要領で西暦をセットしたまえ」
「ピポパポピー(セッティング音) セットOKです博士♪」めっちゃ簡単♪と、ほくそ笑む私
博士 「ほーう、かなり戻るんだね」博士は感情の無い機械のような口調でそう言いました
「へぇ?私は大阪万博を見に行きたいのよ博士♪」意気揚々と博士に話しかける私
博士 「とにかく、その時代に君が行くには・」博士の話す言葉が最後まで聞き取れなくなりました
「え・・?ハカ・・セ・・エ~~ッ?」
次の瞬間、時空を超える爆音が私の小さな耳の鼓膜に襲いかかります。博士は最後に何を言いたかったのでしょう・・・
しばらくして正気を取り戻した私の目に映ったのは、まるで時代劇のセットのような光景・・・。そこは雪がシンシンと降り積もる大きな屋敷の中だったのです。目を凝らして回りを見渡せば、屋敷の広い玄関の上がり框に腰かけている、みすぼらしい風体の痩せた一人の若い男の姿が見えます・・・。しかも、その風体とはそぐわぬ立派なワラジを履いているではないですか。近寄ると男は私を見るなり、怯えるように立ち上がり、つい今しがた履いていた立派なワラジを脱いで手に取り、白い吐息を吐きながら震えた声で、ワラジを履いていたことを他言しないでくれと懇願してきたのです。
「え~?ナ何・・何??」
木下藤吉郎「お許し下さい、この寒さに負けて、つい殿のワラジを履いてしまいました・・」
「え~?ワラジ?他言?あなた誰?」意味のわからないまま訝しげにその男に質問する私
木下藤吉郎「殿に仕えている木下藤吉郎、サルでござります」
「へぇ~?あなた木下藤吉郎?サル?するとここは・・」
状況を察した私はタイムマシーンで戦国時代までタイムスリップしたのだと確信し目の前にいる男が後の豊臣秀吉と悟ったのです。
「大阪万博に・・セットしたのに・・こんな時代に・・」と思ったのも束の間、屋敷の奥から数人の家来を従え私の前に威風堂々と現れたのは鼻ヒゲのある一人の武士。その容貌をひと目見て織田信長とわかりました。なぜなら、フィギュアスケートの織田信成さんにそっくりだったから。私が思い描いていたイメージとピッタリでした。
織田信長 「サル!横にいるのは何者じゃ?南蛮人のような装束の、そのおなごは誰じゃ!」
木下藤吉郎 「殿・・その・・サルの甥の姪の姉の・・その・・寧々の・その・・」
織田信長 「サルの身内の者であろうが今後、勝手に屋敷に出入りさせてはならぬぞ!」
木下藤吉郎「はっ!」跪いて頭を地につけて詫びる木下藤吉郎の肩が震えています
織田信長「サル!いつまでそうしておる!出掛けるぞ!ワラジじゃ!ワラジ!」
織田信長の叱咤で我に返った木下藤吉郎は手に持っていた殿のワラジを綺麗に揃えて床に置きました
織田信長 「ぬ?ワラジが温かいぞ!もしやサル、ワシのワラジを履いていたのではないか!?」
厳しい口調で信長に問い詰められた藤吉郎の顔色が、みるみる青ざめて身動きすらできない様子です。絶体絶命のピンチに立った木下藤吉郎。このままでは手討ちにされる、私が何とかしなくちゃ
「殿!藤吉郎は殿のために冷たくなったワラジを肌で温めていたのです、どうかお許しください」
織田信長 「なんじゃと!それは誠かサル!?」
木下藤吉郎 「ま・・誠にござりまする・・」
織田信長 「そうであったか・・サルは、なかなか、ういやつじゃの~ハッハッハッ」
こうして絶体絶命のピンチを乗り越えたサルこと木下藤吉郎は、その何年か後、羽柴秀吉と名を変え天下を統一し、その後、関白となり豊臣秀吉と名を改めたのでした。

博士 「どうだった時間旅行は?楽しめたかね?」
「楽しめるわけ無いでしょう!なんでカラオケスナックのママが戦国時代に送り込まれるのよ!」
博士 「次は大阪夏の陣の戦場にでも行ってくれるかね?西軍の三成に会ったらこれを渡してくれ」
「え?これは、もしかして・・リ・・リポビタンD?こんなもの石田三成に渡してどうするの博士!」
博士 「ファイト一発で歴史を塗りかえるのじゃよ・・・フフフ」
「博士!もう過去にタイムスリップするのは、うんざりよ!」

やはり過去を振り返らず今をしっかり生きることが一番ですよね。リポビタンDでも飲んでお仕事がんばりまーす♪ ファイト!一発! 




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