2013/01/10
おまじない


阪神尼崎駅から線路沿いを西に歩くとすぐに見えてくるのは尼崎えびす神社の大鳥居です。尼崎えびす神社は古くから地元の人々に親しみをこめて｢尼のえべっさん」と呼ばれています。境内には神田公園という児童公園もあり普段は近接する繁華街の喧騒を感じることもない閑かなところなので子供たちの遊び場にもなっているようです。
昨日、お店が定休日だった私は日が暮れてから尼崎えびす神社へ行きました。飲食店や小売店などがひしめき合う繁華街を通り抜けて大鳥居のそばまで行くと側道の両脇や境内に並ぶ夜店の明かりが参拝に集まる人々を照らし出していました。昨日から明日までの十日えびす大祭の期間中だけは、普段とは打って変わって、この界隈で一番の賑わいを見せる場所となります。
私は尼崎えびす神社に訪れ参拝を終えると必ず境内にある地球儀のような丸い球体の形をしたジャングルジムを触って帰ります。それを触るとなぜかこの一年のすべての物事が丸くおさまるような気がするのです。それは、そうすることでこの一年に起こり得るかも知れないすべての物事を波風立てることなく丸くおさめて円満に過ごしていこうという自己暗示であり、一種のおまじないにもなっています。
 

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